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Yukihy Life

ゆきひーによる日常生活をアウトプットするブログ 映画・TOEIC・教育ネタとだいぶ物理とWeb制作

グローリーゴスペルシンガーズのコンサートに行ったのでゴスペルの歴史とかを調べてみた

ライフログ
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昨日は大学内もサンタが歩いてたり、道端にはトナカイが楽器弾いていたりしました。

僕もクリスマス気分を味わうためにこんなのに行ってきました。

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 はい、大学生のクリスマスの過ごし方といえば定番のゴスペルです。

このグローリー・ゴスペル・シンガーズという団体は毎年クリスマスの季節になると東京と神奈川を中心にいろんなところでクリスマスイベントを行っているみたいです。僕は知りませんでしたがテレビにも出演するぐらい有名なグループみたいです。一か月ぐらい前に、「今年のクリスマスは今まで見たことないようなものを見たいな~」と思いながらネットを見てたらたまたま見つかったので即注文しました。

 

クリスマス近くなって、どうせ見るのならゴスペルのことちょっと調べてから見ようかなと思っていろいろ見てました。とりあえず日本のゴスペルであろうこのグループ

 
ゴスペラーズ 『永遠に』~unplugged live version~ - YouTube

ゴスペラーズから入るのが一番良いかなと思ってました。

ふんふん。やっぱりゴスペルは良いのお。このハーモニーが最高だな。

 

ここでふと疑問に思ったことがありました。

「あれ?そういえばゴスペルってみんなアカペラだっけ?」

歌うときにはほとんどアカペラで歌うゴスペラーズ。その魅力的なハモリや、伴奏が無い中での5人の透き通る声、バランス本当にすごい!さすがゴスペル、楽しみじゃ!

 

実はゴスペラーズって歌のジャンルとしてはゴスペルではないそうです。はじめて知りました。そしてわりと衝撃。

よくよく調べてみると、ゴスペラーズは自分たちのサークルがゴスペルサークルだったので、ゴスペラーズと名前をつけたみたい。ゴスペルを歌うときもあるけど、ゴスペルを歌わないときもあるとのこと。そんなバカな紛らわしい。

 

ではゴスペルとは何なのか?せっかくなのでゴスペルについて簡単に調べてみました。

 

ゴスペルの歴史

ゴスペルの歴史は、17世紀までさかのぼるそうです。当時ヨーロッパ・アフリカ・アメリカ大陸の3点で三角貿易が行われていました。アメリカからヨーロッパに、砂糖やタバコ・コーヒーなどの原材料を送り、ヨーロッパからはアフリカに武器や雑貨などを送り、アフリカからは黒人奴隷が農業のためにアメリカ大陸に送られていました。

奴隷生活の中で、黒人たちは今までの生活の何もかもを奪われ、所持品のみならず、親族や考え方の面でも、大きな干渉を受けました。

そうした黒人奴隷たちが、一日の労働が終わると奴隷主の家から離れた場所で、こっそりと歌を始めたらしいです。日々の苦しみと奴隷として扱われる悲しみ、絶望する人生。そんな気持ちをまわりの同志たちと共有し、心の支えにするために、Hush Harbor(見えない教会)に集まって歌いました。この歌を「The Spirituals(黒人霊歌)」と言い、ゴスペルのもととなったものらしいです。

その後、1863年にリンカーンの奴隷解放宣言により奴隷制が廃止されます。しかし多くの白人が、「黒人には何も才能がない」とし、偏見や差別が後を絶たなかったことは学校で習った通りです。

当時の黒人たちは心の支えである「The  Spirituals」を口承で広め、白人の差別から耐え、差別がなくなるのをひたすらに待ち続けてきました。

アメリカ国内では黒人にも人権を与えるために、1866年に黒人学校であるFisk schoolという学校を設立します。しかしこの学校は財政困難に陥ってしまいます。そこでこの学校内の歌の上手な子を9人集めて、Fisk jubilee singerという歌の団体を作ります。この団体の様々な公演により、寄付金を集めてきたことで、この学校の財政を支えたといいます。

この活動はアメリカのみならずヨーロッパにも広がり、「力仕事以外に才能はない」と言われてきた黒人が、こんなにも素晴らしい音楽をうみだすのかと、次第に世界に認められるようになります。このようにして「The Spirituals」という黒人音楽が世界に広まっていきました。

1930年代になると、ゴスペルの父と呼ばれるトーマス・A・ドーシーが教会音楽界へと身を移し、音楽を書きます。その音楽は「The Spirituals」とは一線を超し、よりポップで受け入れられやすいものに。これが世にいう「Gospell」として広まっていきます。


Thomas Dorsey - Precious Lord - YouTube


Take My Hand, Precious Lord - Thomas A. Dorsey ...

1969年にゴスペル界で初の全米ナンバーワンヒットになったエドウィン・ホーキンスの「Oh Happy Day」は、「天使にラブソングを2」でも挿入されて日本でもおなじみになる。


天使にラブソングを2~オーハッピーディ(Oh Happy Day) - YouTube

 

こんな経緯で今にいたるみたいです。

 

僕はゴスペルに関して全く気にしたことがなかったので、こんな深い歴史があることに非常に驚きでした。今まで漠然と、「ゴスペルってちょっと太めの黒人が体をのっし、のっしと揺らしながら歌うやつだよな~」と漠然と思っていました。

しかしゴスペルとは、上の歴史の中からも明らかなように、皮肉にも奴隷制の苦しみの中から生まれた文化であります。言わば黒人たちのこころの嘆きであるのです。実際にゴスペルを聴いてみると、ほとんどの歌の中で「叫び」に近いような部分があります。パフォーマンスでやっている部分もあると思いますが、その不必要なまでに長く、高い声を響かせるさまは、古い時代に大きな声で伝えたかった奴隷主への魂の思いを、精一杯に「見えない教会」で表現していたのではないのかなと思います。

ゴスペルというと、教会の中で歌っているイメージがありますが、歴史的に見ると教会である必要はなく、たまたま黒人たちのたまり場が教会だったから教会で広まったということです。

実際、多くの黒人奴隷たちはアメリカに連れてこられた際に、キリスト教のプロテスタントを学ばされました。しかし黒人たちは聖書に出てくる「カナン」という土地(聖書では神がアブラハムの子孫に与えると約束した土地であることから、「約束の地」と呼ばれる)を「カナダ」(奴隷制のない地)と意味を置き換えて歌っていたと言います。

歌の本質は何かを伝えることです。「ゴスペル」と調べると、「キリスト教プロテスタント系の宗教音楽」と出てきますが、ゴスペルの元である「The Spirituals」はキリスト教を受け入れたということではなく、ただ奴隷制に対する抵抗であるのですね

このようにゴスペルとは、非常にメッセージ性のある音楽と言えます。本番は全部英語で歌ってたのであんまり分かりませんでしたが、非常に良い体験となりました。

 

来年のクリスマスも来るみたいですよ!

 

参考サイト

ゴスペル - ゴスペルの歴史

ゴスペルとは? | ゴスペルスクエア | 東京でゴスペル教室をお探しなら!500人が通う渋谷のゴスペルスタジオ。