サイエンスニュースを見ていたら面白い動画を見つけました。
CYMATICS: Science Vs. Music - Nigel Stanford ...
見る時間のない方に説明すると、これはサイマティックスという現象を表したものです。
サイマティックスとは音の振動により、水面や膜の表面にある模様が生まれるという現象です。
っというかすごくカッコいいですねこの動画。音と映像が合いすぎ…
原理を簡単に説明しますね。
音は、空気の振動によって伝わっていきます。振動が多ければ多いほど(早いほど)高い音ですし、振動が少なければ少ないほど(遅いほど)低い音になります。
そして物体にはそれぞれ固有振動数というものがあります。ブランコはある一定の間隔で振動させてあげると、より強く振動しますよね。これはブランコという物体がの固有振動数と、ブランコを押す振動数が同じになることでより強く振動することになります。
ブランコの振動と違うタイミングで押せば、ブランコはむしろ止まってしまいますよね。
我々が住んでいる建物も、固有振動数というものを持っています。もしもこの固有振動数が地震による振動数と同じということになると、建物はより、揺れやすくなってしまうということになります。
なので建物は、あらかじめ建設する際に固有振動数が地震のものに近づかないように設計してあります。
このように全ての物体は、固有振動数をもっています。
この動画で音によって砂のようなものが動いて模様がうまれるのは、こういった原理によるものです。
ちなみに僕たちの体にも、当然固有振動数は存在します。
それは僕たちの体が揺れやすいとか、腕とか足とかをプラプラさせると勝手にタイミングをとってるとか、そういったところにも表れますが、僕たちの体の原子レベルにも、固有振動数というものが存在しています。
なんだか原子レベルと言われても全く振動しているようには感じませんが、とにかく量子力学などの学問によると、振動しているんだそうです。
この固有振動数とサイマティックスというものを応用し、現在、何と医学の分野でも使われているそうです。
骨には骨の、筋肉には筋肉の、臓器には臓器の固有振動数が存在するので、例えば、臓器が悪くなったときは、その臓器の固有振動数の音楽を流してやるんだそうです。
すると悪かった臓器が、だんだんと正常な固有振動数を取り戻して良くなっていく。こういう原理だそうです。
この治療法をサイマティックス・セラピーと言うらしいですが、何か聞いただけだと嘘くさいですよね。
実際、CDを聞くという療法らしいですし…
「聞き流すだけで喋れるようになる!」ならぬ「聞き流しただけで治る!」ですからね。
しかしこういった音楽や、振動数(周波数)による精神治療というのは、すでに実践的に使われているようなので、もしかしたらそのうち、聞き流すだけの治療というものも積極的に使われてくるのかもしれませんね。