アカウントが増えたり、たくさんのものに登録したりするといちいち厄介になってくるのがパスワードですよね。
重要なのは分かってて、いちいち覚えたりするのは面倒…。だけどメモ張なんかに書いておいたら今度はそのメモ帳の管理は?ってなりますし、覚えやすいように同じにしたらひもづる式に暴かれてしまうのでリスクが大きいです。
パスワードマネジャーみたいなツールもあるみたいですが、そこまでやるのはちと面倒…という人もいると思いますので、普段やっているパスワードの管理法を紹介したいと思います!
パスワードはフィボナッチ数列にして管理する
個人的にこのパスワードをフィボナッチ数列にするやり方が、簡単さと暴かれなさを兼ね備えた方法かなと思っています。
フィボナッチ数列というと何だか難しそうですが、内容は全然難しくありません。
フィボナッチ数列とは?
フィボナッチ数列とは、こんな感じの数列です。
0 1 1 2 3 5 8 13 21 34
ある規則性があるのが分かるでしょうか?
そう、実はフィボナッチ数列は、最初に0と1を書いた後、前の二つの数字を足すと次の数になるという性質があります。
上の画像でいうと、0+1=1となり、つぎの数字は1となります。
上の画像でいえば、8+13=21となり、次の数字21が出てきます。
このようにして数字を決めた後、その数字を前から連結していってパスワードの数字を組み合わせます。
例えば上の 8 13 21 という3つの数字を組み合わせて「81321」みたいな感じです。
このやり方、どうでしょうか??
例
実際に一つ例をあげてみたいと思います。
フィボナッチ数列をつくるには初項(最初の数)と項数(数字の数)だけ分かれば良いので、メモ張にはこんな感じで書けちゃいます。
初項 | 項数 | |
---|---|---|
Googleアカウントパスワード | 4 | 4 |
Facebookパスワード | 6 | 3 |
Twitterパスワード | 5 | 6 |
上の画像はもちろん架空のものですが、こんな風に管理しています(初項・項数などの言葉も、もちろん入れません)。
一つ目の数字が初項で、2つ目の数字が項数を表しています。まず初めて見る人はこれだけでは絶対解読できないですよね?
実際に例えばFacebookのパスワードを出すときには、初項6、項数3のフィボナッチ数列*1を作っていきます。
最初の数が6で、3回計算するってことです。
実際にやるのとこんな感じ。
- 最初の数字は6
- 次の数字は5+6=11 ここで5は、単純に6から1を引いています(5の決め方は個人の自由。僕は単純に1を引いていますけど、同じのを足すでも良いと思います)
- 最後の数字は6+11=18
ということで、6 11 18といった数字がつくれたので、これを組み合わせて「61118」といったパスワードになります。
Googleのアカウントもやってみると、初項4 項数4なので
- 最初の数字は4
- 次の数字は3+4=7
- 次に数字は4+7=11
- 最後の数字は7+11=18
で、出てきた数字を組み合わせて「471118」みたいな感じです。
フィボナッチ数列でパスワードを決めるメリット
フィボナッチ数列でパスワードを決めると何が良いのか?メリットを書いていきたいと思います。
メリット1 違うパスワードをいくらでも作れる
フィボナッチ数列でパスワードを決めると、初項と、項数だけ決めるだけなので、違ったパスワードをいくらでも作ることができます。
これはこのやり方でつくる最大のメリットだと思います。
定期的にパスワードを変えなければいけないシーンも多いと思いますが、余裕で対応ができます。
メリット2 メモ張に普通に書ける
先ほどにも書いたように、初項と項数を普通にメモすることができます。このメモできるというのは実際かなり大きいと思います。
フィボナッチ数列だということさえばれなければ大丈夫です。
メリット3 複雑化させるのが容易
例えば上のメモではそのまま数字を書いてありますが、ルールさえ忘れなければこんな風にメモ張に書くこともできます。
初項 | 項数 | |
---|---|---|
Googleアカウントパスワード | 姉の誕生日 | 4 |
Facebookパスワード | 6 |
兄弟の人数 |
Twitterパスワード | 初恋の年 | 実家の番地 |
こんな風にメモ帳には2つの数字さえ並んでれば良いので、「姉の誕生日」「初恋の年」などでさらに暗号化することもできます。
法則がばれたときの二重ロック的な意味合いにもなるかもしれません。
メリット4 桁数をいくらでも調整できる
意外と同じパスワードを使いまわしている人でネックになるのが、パスワードの桁数をしてきされる問題じゃないでしょうか?
このやり方ならば初項と項数を決めるだけなので、容易に桁数も調整することができます。
メリット5 電卓の計算が楽
暗算が難しい場合は電卓を使ったりすることもありますが、フィボナッチ数列ならば前の数字に足していくだけなので、電卓の計算が比較的楽です。
最初は覚えたり慣れが必要ですが。
フィボナッチ数列でパスワードを決めるデメリット
デメリットもあるので考えられるものを書いていきます。
デメリット1 計算が面倒
まずはこれがありますよね。
パスワードのたびにいちいち計算って…。
デメリット2 ルールが暴かれるとバレる
メモ帳にどうどうと書いておくのは良いですが、ルールがばれると芋づる式にバレます。
ただ経験上、今までバレたことは一度もないですが…。
デメリット3 「英数含む」に対応していない
これが恐らく最大のデメリットかなと思います。数列なので英語には対応していません。
一時期数を英語に当てはめたりしていましたが面倒すぎる…。
苦肉の策として、もう英語の部分はメモ張にそのまま書いちゃってます笑。
最後に
もちろん一般的なツールやアプリと比べればセキリュティ面でも劣りますが、使い方を選べば結構役立つのではないかなと思います。
最後にぶっちゃけますと、僕自身はフィボナッチ数列は使ってなく、少し変えた数列でやっています(じゃないとバレるので^^;…)。
要はパスワードを覚えるのではなくルールを決めるのが大事なので、フィボナッチ数列でなくとも何でもよいということです。
他に良い決め方がありましたら、コメントなどいただけると嬉しいです。
*1:正確には初項が0でないのはフィボナッチ数列ではないのですが、とりあえず置いときます。